カラオケに自分専用マイク!FIFINE K8を使ってみた

カラオケに自分専用マイク!FIFINE K8を使ってみた

FIFINE K8の日本語レビューが見つからない件

カラオケのマイマイクとしてFIFINE K8を購入しようと思ったら、あんまりレビュー記事がないんですね。

Amazonでもちょっとしかレビューがないし。
取り扱い開始から1年も経っていない機種のようなのでまだ人柱が足りないんですね。
Twitterで検索しても英語圏の人たちばっかりで、レビューもブログより動画が多いです。

まあ商材がマイクなので音声のサンプルがなきゃわからないよな〜とは思いますが、いろんな動画見てて思ったんですよね、「英語ネイティブの男性の声のサンプルを聴いたところで日本人女性の自分の声に合ってるかどうかまったく参考にならない」と。

ということで実際に買って使ってみたのでどんな感じだったか書きたいと思います。

そもそもカラオケで「マイマイク」を使う必要があるのか?

いいからFIFINE K8のことを書け!という方は下の方まで移動してください。

カラオケのマイク、汚くない?

カラオケのマイクについて、昔は全然気にしてなかったんですが、最近どうにも「他人の使ったマイクの使い回し」が気になるようになりました。

飲み食いしながら歌ってて、このマイクきったねえよなあ。
場合によっちゃグリルがサビきってて臭うし。
なんかゴミついてるときもあるし。
いくら店で交換してるとはいえ、毎回グリルの洗浄なんて絶対してないよな。

ていうか私よく唇つけて歌っちゃうんだよね。

うえっ

私も嫌だけど、そのあと使わされる人のこと考えたら最悪ですよね。はい、すみません。

人と行くときはなるべくマイクに唇がつかないように意識しながら歌っています。正直音程なんかよりもとにかく唇をつけたくない一心でそちらに意識がいっています。

もうカラオケはアルコール除菌シート常備して歌った後は拭くのがマナーみたいになればいいんだよ…

そういえば中学生くらいのころ行ったカラオケ屋、各部屋に抗菌マイク置き場みたいなのがあったなぁ
紫色の光に照らされてずーっとそこに置きっ放しだったとしたらゾッとするな…

カラオケのマイク、電池すぐ減らない?

ヒトカラという言葉がなかった頃からヒトカラを楽しんでいて、かなり年季が入ってきました。
ひとりなので自分のペースで好きな曲を歌えるし、フードもドリンクも自由。だから無理な歌い方もしないし喉が楽なんですね。
それでですね、慣れてくるとフリータイムで8時間とかやるようになるんです。
調子いいときだと最長で10時間とか居座ったりします。

そうすると、途中でマイクの電池がなくなってきたりするんですね。
だいたいカラオケって1部屋に2本マイクがあって、お客さんが入るたびに交換してくれてるんだけど、充電が追いついてない時とかあるのね。
入室時点で電源入れてみたら、両方ともオレンジ色のランプだったり。

フロントに連絡してまた取り替えてもらえばいいんだけど、面倒くさい。
採点ゲームとかやってみても、息も絶え絶えなマイクを使って歌っていて、ちゃんと採点できるのか疑わしいし、実際歌ってると、ところどころ音が途切れたりする。(画面に音程バーを出してるんだけど、はっきり発声してても塗られない)

で、思ったんですよね。

昔のカラオケみたいに有線のマイクがいいなあと。

有線だとケーブルの取り回しが面倒だし、ひっかかるし、うっかりドリンクこぼしそうになるし、無線になったとき、なんて楽なんだ!って思ったけど、有線なら電池切れの心配もないし、自分しか使わないマイクなら衛生面も気にしなくていい!有線マイク万歳!

カラオケのマイク、寿命短くない?

ちゃんと充電されてても音が途切れることがある。
っていうかこれ電池の問題じゃなくて壊れてるんじゃない?
このマイクいつから使われてるの?
てかマイクってどのくらいで壊れるものなの?

部屋によっては種類の違うマイクが置いてあったりして、音量設定を毎回変えないといけなかったり。
常に一定のコンディションでないと、音程が認識できなかったり、ちょうどいい声のボリュームがわからなくなったりと、練習しようにも意味がないですよね。

というわけで、すべての問題をクリアできる「マイマイク」を試したいと思ったのが1年ほど前のことです。

はじめに買ったのはCUSTOMTRY CM2000

ちなみに現在カラオケ目的でマイクを購入する人たちに人気なのは、SHURE SM58とか、CUSTOMTRY CM2000とかですね。


SM58はなんと50年以上の歴史があり、もっともポピュラーなマイクです。
プロのステージなどでも使われまくっています。
が、それなりのお値段がします。

さすがに「他人の使ったマイク使いたくない」「電池切れしないように有線がいい」程度の動機で本当にただのカラオケ目的で購入するにはハードルが高いです。
別に音楽に携わってるわけでもなく音質とかにこだわりがないというか、わからないので…

そこで手始めにとにかく安いCM2000を購入しました。

CM2000には白いボディがあって、白いマイクいいな!と見た目が決め手になったのもあります。

それまでカラオケの備え付けのマイクしか使ったことなかったのでそれとの比較になってしまうんですが、使ってみて最初に気になったのは、音がシャープな感じがするということでした。
クリアというよりはシャープ。
特にもともと女性で声が軽いので、それが特に際立つ感じがありました。キンキンするというかシャリシャリするというかなんていったらいいんですかね、音が硬いというのかな。

慣れるまでは自分のイメージより声が高く感じるので歌いにくかったです。

ただ、慣れると今度は備え付けのマイクの音は籠もった感じがするのが気になり出して…
もともとエコーのボワボワした感じが苦手でいつもエコーは標準設定よりも下げて歌ってるんですが、CM2000に慣れたら、備え付けのマイクで歌うとき、エコー抑えててもボワボワしてやだな〜と思うようになりました。
たぶんそのボワボワした感じこそが、素人が歌ってもなんとなくうまく聴こえる、気持ちよく歌えるちょうどいいマイクなんだろうなと思いました。

CM2000のパキっとした音で自分の歌を聴いたおかげで、下手さ加減とか声の響きがないところ、ピッチが届いてないところとかがわかりやすくなりました。

下手がバレるマイク。

有線だとどうしても重たく感じるのですが、これはボディがめちゃめちゃ軽いです。

ただスイッチがやたらカクカクギザギザしていて握ると痛いです。
痛いだけでなく硬いのでon/off切り替えするのも手が痛いし、ボゴッと音が入ります。
グリルのところもやたらカクカクしていて握ると痛いです。
(そもそもグリルを握って歌うのはいけないのですが)

とにかくこのカクカク痛いのが不満でした。

で、しばらく使っていたんですがあるときから歌ってる途中に音が入らなくなったりするようになりました。
マイクって中の振動板みたいなものを揺らして音声信号を伝える仕組みなので、そこそこ繊細かつ消耗するんですよね。

マイクは消耗品。
いろんな人が使う、落としたりぶつけたりしている、備え付けのマイクはとっくにボロボロになっている可能性が高いですね。

消耗品なら安いマイクを取っ替え引っ替えするのがいいんじゃないかとも思うんですが、きっと高いマイクは壊れにくいんだと思うので、同じ消耗品といえどサイクルは違うんじゃないかなと思います。
そんなしょっちゅう壊れてたらツアー中とか困りますよねたぶん…

FIFINE K8の使用感

せっかく新しいマイクを買うなら、ほかのやつも試してみたいな〜と思い探していたところ見つけたのがこのFIFINE K8でした。
さすがにまだ1万円超えのマイクに手を出すのは抵抗があったので、CM2000より少し高い程度のこの価格感はよかったです。

手触りは良く、ずっしり重い

良くも悪くも重量感があります。
CM2000に慣れた身にとってはけっこうつらい。
長時間使ってると肩が凝ってきます。

角度をしっかり保たないときれいに声が入らないので、手のサイズや腕の長さなどなどが合わない人にはしんどいです。

ボディの手触りはマットですべすべしていて握りやすいです。
CM2000とは違ってスイッチが下の方についているので普通に握る時に邪魔になるものがなくて最高です。
そのスイッチも平らだしスムーズなので、on/offのノイズも気になりません。

スイートスポットが狭い

スイートスポットって言い方が合ってるのかわからないんですけど、テニス用語で失礼します…
テニスでボールがラケットの一番ちょうどいいところに当たると、うまくバイーンと跳ねる感覚があるんですよ、その範囲をスイートスポットって呼ぶのですが、マイクにもそれがありますよね、きれいに声が入って響きまくる気持ちいい位置。

で、備え付けのマイクとかCM2000とかと比べると、K8はそれがめっちゃ狭い感じがします。

見た目からしてK8のグリルって頭が平たいですよね。
そこのド正面以外は声が遠くなるイメージです。
ボリューム調整とか腕を楽にするために角度を外してもいいんですが、そうすると声が遠くなったり、硬い感じになったり響きが感じられなくなったりします。
CM2000とかは多少向きが変わってもだいたい拾ってくれるような気がします。

ただ、その分周囲のよけいな音は拾わないでくれるっていうメリットがあります。
録音とかするときにはいいかもしれませんね。

ポップノイズが入りやすい

スイートスポットが狭いので、きれいにド正面から声を入れようとすると、ポップノイズがボコボコ入ります。
CM2000はそれこそ唇をつけるくらいにして、ボリュームを大きくしてると入るかなって程度なのですが、K8は普通に歌ってるだけで「タ」とか「ス」とか「フ」とか「パ」とかそういう音のときに思いっきりボワっと音が入ってしまいます。
ボワっとするまでいかなくても、風を切る音が強く聴こえますね。

マイクの正しい使い方をググると、マイクと口の間は拳2つ分くらい空けるというのがよく出てくるんですが、AmazonのK8の説明を見ると

単一指向特性なので、正面の音一番クリアに拾う為に、マイクが口元より10cm以上離れないで使用するようお勧めします。

とあって驚きました。
その距離で歌ったら確実にボワボワします。

たぶん生で歌うときは迫力が出そうなのでそういう歌い心地を求めるならそのままで、録音とかでノイズを気にする人はウィンドスクリーンを装着した方がいいと思います。
K8を買って驚いたのは、巾着とウィンドスクリーンがついてきて、ケーブルにもマジックテープの結束バンドがついてたことでした。
CM2000はほんとに本体とケーブルのみだったので…1000円ほどしか違わないのに扱いの差w

FIFINE K8

というわけでウィンドスクリーンをつけたり外したり、ボリュームやマイクの距離を変えたりいろいろしながら試してみました。

結果、ウィンドスクリーンをつけても、ボリュームが落ちたり音が籠もったりというのはほとんど感じられませんでした。
ポップノイズが軽減できるので、その分マイクのボリュームを少し落としてしっかり正面から歌うとわりと良い感じになります。
CM2000と違って自然な声に聴こえます。

もちろん近づきすぎたり強く息をぶつけるとノイズは入りますが、裸で使うのに比べてほとんど気にせず歌うことができました。

ただこの付属のウィンドスクリーン、ひとつ弱点があるとすればそれは見た目です。
よくテレビのリポーターが使ってるマイクのカラフルなウィンドスクリーン、あれ卵型じゃないですか。
K8は頭が四角いのでそれに合わせた形のウィンドスクリーンがついてるんですけど、要するにキューブ状なんですよね。装着すると、「なにこれハンマーかな?」っていう存在感になるので、使ってるところを人に見られたくありません。

タダなので私はそのまま使いますが、気になる方は自分で好きなウィンドスクリーンを買ってください。

感度が高い

備え付けマイクやCM2000と比べるとかなり感度がいいような気がします。
LIVE DAM STUDIUM STAGEでゲイン12時の位置で試してるんですが、マイクボリューム20なんかにしたらうるさいです。絶対隣の部屋や廊下まで響き渡っています。恥ずかしい。

いつもCM2000なら「ミュージック23&マイク18」くらいにしてる部屋で、ウィンドスクリーン付きで「ミュージック22&マイク14」、もしくは「ミュージック20&マイク12」がちょうどいいくらいでした。
(ロックとかうるさめの曲や声を張り上げるような曲だと後者って感じです)

それもポップノイズがよく入る原因かなと思います。
つまり性能がいいので私の下手くそな歌い方だとノイズがきれいに入るわけですね…

低音がよく拾える

感度が高いおかげでこれはかなり助かっています!
やはり女性にとって低音は鬼門。
音程バー出して何回も戻して同じ箇所を練習したりするんですが、とくに曲の出だしが低い音の時、とにかくマイクがうまく音を拾ってくれないことが多い気がします。

ところがK8だと出だしからきれいに音が入ります。
バーもきれいに塗られて気持ちがいい。
なんだ、自分ちゃんと声出てたんじゃんって思います。

ウィンドスクリーンのおかげでノイズを気にすることなく思いっきり口を近づけて低音を乗せることが可能になったことも大きいですね。
(マイクは近接効果といって近ければ近いほど低音が乗るそうです)

あと、CM2000が音がシャープだったのに比べて、K8はウィンドスクリーンつけてなくてもそこそこ柔らかいので、高音の耳障りな感じがなくなって、低音高音ともにきれいで自然な音に寄ってくれるイメージです。

まとめ

CM2000よりも指向性が強いので、自分に合ったボリュームやマイクの距離などを見つけるのに少し時間がかかるかもしれませんが、ちょっと使っただけで諦めないで根気よく調整すればかなり使えます。ヒトカラでしか使わないので見た目は妥協できます。

  • 低音をフォローしたければCM2000よりもK8
  • 重さ、見た目のゴツさは妥協
  • 感度良好、ポップノイズが乗りやすい人はウィンドスクリーン必須
  • もともと声がこもり気味で高音をハッキリ出したい人はCM2000の方が合うかも