バディミッションBONDのミカグラ文字解読班たのむ

バディミッションBONDのミカグラ文字解読班たのむ

バディミッションBONDのミカグラ文字で解読できないものがある

いっせいトライアルでがっつり沼にひきずりこまれたわけですが。
感想は置いておいて、ミカグラ文字が気になりすぎて昼しか眠れないので有識者に助けてほしい。

This is an article that considers the Mikaguran letters that appear in “Buddy Mission BOND”.
If you know Hiragana, you can enjoy it more.

とか言っていたのだけど、どおおおおおおしても読めないのがあったので、悔しくてどうにか解読できないか考えた結果、まずは情報を整理するところからだなと思ったので50音表を作った。

ミカグラ文字50音表(仮)

ミカグラ文字50音表

黒は作中(ミッション#18まで、便宜的に「本編」と呼びます)に登場しており、セリフなどから確実に合っていると判断できるもの。
オレンジはその法則からの推測で、おそらく間違いないと思われるもの。
ピンクは疑問が残るもの。
グレーはその文字がミカグラの歴史上に存在するかどうかすら不明なもの。
説明のための急拵えなのでフォントとしてのクオリティは問わないで…

発売からそうとう時間が経っているのですでに誰かがやってることであったり、私が知らないだけで公式が資料とか出してたりするかもしれませんが、自分で考えるのが楽しいから自分でやっています。他の人のアウトプット見ちゃうとモチベーションがスンしてしまうので…

本編中のミカグラ文字から読み解く

根拠となる作中の文字を、登場順に紹介する。


どぶろく
どぶろく
本編中もっとも目にする頻度が高い文字。
「ど」「ぶ」のおかげで、濁点は漢字の「れっか」のような部首で表現されることが推察できる。
また、これらの文字は「あいうえお」に沿った法則性であることもわかる。ありがたすぎる。

けいさつ
けいさつ
作中に出てくるミカグラ文字のほとんどは毛筆の手書きや木に彫ったものなどが主なので、セリフ体のフォントが見られて感動する。
これだとローマ数字っぽさというかアルファベットぽさのイメージのほうが強くなって面白い。
「あ段」母音のAのような文字の右のハネは、筆記のときにつくものなのかもしれない。

けりごま
けりごま

問題の「ま」だ。
隠れていて見えないが、少なくともほかの「あ段」のように「へん」と「つくり」の構造には見えない。
「ま行」の場合にはつくりが上にあって、下に母音がつく、という解釈もできるが、それだと後述する「ま」と思しき文字の説明がつかなくなる。
そもそも下に母音ついてるほどのスペースあるか?
子音しかないように見えるんだが。

また、もしそういう表記だった場合、「ま行」のみ母音の位置が他の法則性と変わってしまうので不自然で納得いかない。
といっても世の中の自然言語もわけのわからない変化するからなぁ…むしろそういうのがある方がリアルなのかもなぁ。
カタカナでもたとえば「プ」とかの半濁音の◯を下につけたりとか、「そ」の書き方が1画だったり2画だったりで、同じ音の文字でも形が違うことあるもんね。


まいか
まいか

問題の「ま」だ。
これは法則性に従っていて疑問の余地はない。


あはあすへひす
あはあすへひす

読める…読めるぞ…!
これにはムスカ大佐もにっこり。
…と言いたいところだが、「さ行」の子音がつぶれすぎていて、1周目の初見でこれ見た時に、全文字の解読は無理かも…と挫けそうになった。
もっとズームさせろ!!!!!

「けいさつ」にも「さ」があるが、1周目は後ろでこっそり動くモクマに気づいて話が気になりすぎてしまい文字を確認するのを忘れていたのである。


げんざいち
げんざいち

「ざ」ありがとうございまあああああす!!!

でもいったい何をモチーフにしたどういう形なのか理解できるまでにずっっっとこの画面と睨めっこする羽目になった。
「左」で「さ」だと気づいた時のアハ体験すごい。語彙力失う。すごい。
急に画数多い。


しゅうてん
しゅうてん

ここまで来るともう読めちゃう。
セリフと違ってても立て札の方を読めちゃう。


とおめがねをつかえ
とおめがねをつかえ

遠い・暗いで画面上では見えなかったのでスクショ取り込んでめっちゃ読んだ。
「な行」子音のサンプルがあんまりなかったので大変に助かります。

ここで「わ行」(を)が出てくるのだけど、この画像だと子音がちょっと菱形に見えなくもない。
ただこのあとの「まわせ」の「わ」と思しき文字から、◯で間違いないと思う。
でも◯って漢字・カタカナにはない形なので、ちょっとハングルっぽいイメージにもなってるなと感じた。

「とおめがね」なんてそれこそ任天堂のアドベンチャーゲームの大先輩「ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島」で出てきた重要アイテムなので個人的にアツい展開。


のぐゝんちまわそ
のぐ?んちまわそ

これだよこれ。

なんだよこれ。

「の順に回せ」に関してはアーロンさんも同じこと仰ってるのですが、

お前なんでこれが読めんだよ…
いやその前になんでミカグラ文字読めんだよ…
いやちょっと勉強したら読めるよなそうだよな…

「終着点」と「しゅうてん」のようにセリフと一言一句同じではないという可能性もある。

もし「のじゅんにまわせ」ならば、

のじゅんにまわせ

となる。

正直、ただのミスなんでは…と思わなくもない。

ちなみにここが本編中でエンディング前にセーブできる最後のポイントになる。
終盤に一気にミカグラ文字が増えてくるので、もしかすると制作サイド疲れちゃってたのかなーとかよけいなお世話だが考えてしまう。
(ストーリー順に制作してるわけでもないと思うが)

どうでもいいけど最後のセーブポイントから先が長すぎねえか???
アトラクションが終わってからセーブさせてくれよ。このあとのQTEもやたら長いのに。

話が脱線したが、この文章の中でもっとも謎な存在は「」だ。
「あ行」のときにこの形が子音のかわりについていることから、母音を伸ばす長音記号「ー」、もしくはもっと日本語的な書き方をするなら踊り字の「ゝ」を表すのではないだろうか?

ただこの文字をそう解釈したところで結局意味はわからない。

「のぐーんちまわそ」
「のぐぐんちまわそ」 

頭の中に「うんち」や「のぐそ」という単語が駆け巡りはじめるのだが?どうしてくれるんだ?ふざけてるのか?

50音の文字の成り立ち

あ段の母音

あ段の文字は左に母音、右に子音という組み合わせで1文字を表す。
母音は素直に見るならばアルファベットの大文字「A」を模したような形。
ひねって見ると、カタカナの「ア」を反時計回りに傾けて崩したようにも見えなくもない。

い段の母音

あ段と同じく、左に母音、右に子音という組み合わせで1文字を表す。

アルファベットの大文字「Y」そのものの形。カタカナの「イ」の変形と言われればまあそれもそうかもという気もしてくるので絶妙。
ローマ字表記なら「I」っぽくしそうなところを「Y」にしているので、発音に近い方を意識してそう。
あとは中国語の拼音でも「イ」に近いのは「yi」なので合ってると思う。

ただこいつのせいで、「や行」の紛らわしさが増している。

う段の母音

完全に漢字の「うかんむり」ですありがとうございます。
カタカナの「ウ」でもあります。
まあ基本的にカタカナは漢字の一部をごにょごにょして生まれているので似ていて当たり前。

ただうかんむりと異なるのは、縦棒が下まで突き出しているところですね。
これと「た行」の子音が重なった「(つ)」は、フォントによっては繋がって見えちゃうけど、学び舎でそんな書き方してたら怒られるんだろうな。

う段はうかんむりなので、上に母音、下に子音という組み合わせで1文字を表す。

え段の母音

ほかの和洋折衷なシェイプに対して唐突に日本語感が強くなってくる子音。
ひらがなの「え」っぽさすごい。
潰して書くとカタカナの「エ」っぽくなる。

う段とは異なり、こちらは上に子音、下に母音の組み合わせ。

お段の母音

カタカナの「オ」っぽい形をしているけれども、どぶろくなどの毛筆の字を見ると、カタカナの「フ」に縦棒、という構造らしい。
この書き方をすることで「オ」らしさは減って、「不」とちょっと紛らわしくなってくる。

あ段、い段と同じく左に母音、右に子音の組み合わせで表す。

あ行の子音

アルファベットの「X」を模したようなバツ印。
母音そのものの文字である「あ行」の時には子音の位置につく。

単体でこの文字が出てくる場合のサンプルは1件しかなく、しかもそれが解読できない文章になっているので、本当にこれが文字として存在しているのか、ミスなのかは断定できない。

か行の子音

最初はアルファベットの「K」かも?とも思ったりしたけど、ミッション#18マイカルートの「まいか(まいか)」の「(か)」は、アルファベット小文字「h」にも見えたりする。
ただ毛筆だとカタカナの「ク」に近い形らしいことがわかる。
カタカナの「カ」に見えるような書き方の文字もあったりするが、人それぞれで字の癖は違うので、「ク」のほうが本来の形なのではないかなと。

さ行の子音

前述したように、「左」を模していると思われる。
これまでのパターンなら「サ」「さ」「S」なんかをアレンジしそうだしそっちのほうが統一感ありそうだけど、そうきたかー!という驚き。
そう簡単には読ませねーぞって感じ。

いや別に踊る人形のような暗号じゃなくてふつうに人々が使っている言語だから読みやすい方がいいと思いますけども。

た行の子音

アルファベットの大文字「T」そのもの。
こういうシンプルな文字がいてくれるおかげで解読が捗りますありがとうございます。

な行の子音

サンプルが少ないために一番最後になって判明した。
漢字の「干」のような字で、なんでこれが「な行」?ってなると思う。
カタカナの「ナ」を、「た行」の「T」と区別するために横棒を足した?
でもそれだと正直カタカナの「チ」のほうが近い気がする。

個人的には、カタカナの「ネ」をぎゅっとつぶすとこうなるかなーと思ったりもする。
ただ、「ネ」だと「しめすへん」に近いので漢字っぽさが出せるってメリットはあるけれども、「あ段」の文字じゃないところからもってくるかなー?という疑いはもってしまう。
パターン的に子音が日本語の文字をベースにしている場合は「あ段」が自然だと思う。
「か行」のときの「ク」に見える子音も、本来は「カ」のほうから成り立っている可能性も捨てきれない。

は行の子音

これもとってもシンプルで、カタカナの「ハ」そのまま。
アルファベット大文字「H」の横棒を外した変形っていう見かたもできなくもない。さすがにこじつけがすぎるのでおとなしく「ハ」だと思っておこう。

ま行の子音

あまり原型を留めていなそうで、文字の成り立ち!って感じがしてわりと好きなやつ。
「けかざり」と似ているので、「毛」から「ま行」イメージとも取れるけど、その場合これも「あ段」よりは「お段」になってしまう。
ロゴタイプなどでたまに見かけるデザインだけども、アルファベット大文字「M」や小文字「m」に意匠性をもたせればこんな感じの3本線で表すこともできるので、そっちの路線もありえる。

や行の子音

アルファベット小文字の「y」を模した形。
「い段」の母音と似てしまっているけど、部首の位置が同じになることはないからとくに困ることもなさそう。

ちなみに冒頭の五十音表では「やいゆえよ」表記ってあるんかな?って思いながら一応作ってました。
ただフォントには表記の違いを登録しようがなかったので、「あ行」のしか入れられなかったんだよな〜
なんかの適当な記号のところを「やいゆえよ」の「い」にしてしまうっていう手もあるな…

ら行の子音

これが一番好きかもー!
アルファベット大文字「R」らしいモチーフと「うしとら」の組み合わせ。
このアルファベットと漢字っぽさが交じり合っているのが、作品自体に大きく関わってくる「融和」感あって良い。

Rって漢字っぽくなれるんだなぁ

わ行の子音

ここへきてまさかの「輪」を使ってくるとは思いませんでした。
サンプルがたった2つしかないうちの片方が「のぐーんちまわそ」なので確証は持てませんが、「遠眼鏡を使え」の「を」も照らして、まあ間違いはないかなとは思います。

それにしても「ワ」とか「W」とか使えそうなパーツあるだろうに「◯」かぁ〜
これのおかげで「パ行」どうすんだ?ってなるやつ。

ちなみに「わゐうゑを」の表記に関して、「う」は前述の「や行」と同様、そもそも存在するのかどうか、そして存在したとしてフォントには登録できないという問題があります。

また「うぃ」「うぇ」の表記が、「(ゐ)」や「(ゑ)」となるのか、「しゅ(しゅ)」のときのように「うぃ(うぃ)」「うぇ(うぇ)」となるのかもわかりません。

「ウヰスキー」を表現したかったら「うゐすきゝ(うゐすきー)」となるのか?
それとも「ううぃすきい(ううぃすきい)」とかになるのか?
パ行わからんもそうなんだが、とにかく外来語の扱いが不明すぎる。
グローバル化した島で使われ続けている母国語の歴史、たった千年だけど気になる〜〜〜

ん。
アルファベット小文字「n」のようでいてひらがなの「ん」のようでいて、漢字の「几」とそっくりな形。秀逸。

パ行わからん

パ行には悩まされる。
濁音と同じルールならば、清音の文字の下に何かしらつける、ということになる。
濁音のときは点々を表現できる「れっか」だったが、漢字の部首で「◯」を表現するにはどうするか。

別に漢字で表現しなくても、「わ行」で使われているような◯をそのまま下に書けば良いのかもしれない。
するとハングル感は強い。

では、◯の代わりに、漢字の部首でもっとも近い「口(くち)」のような漢字でも使われている部首はどうか?
いや、昔懐かしいドコモの絵文字みたいだ。でもこれが一番ありえそう。

「くち」を使うなら、「くにがまえ」も良さそうだ。ただほかの文字とのバランスが悪すぎるし、半濁音のイメージとは合わない気もする。

あ〜〜〜

なんで「わ行」に◯使っちゃったんだよお〜〜〜

感想

いやチェズレイはきっとどこの国の言葉でも知ってそうだし、ルークは歴史好きだからミカグラ島行くことになった時点で現地語勉強してそうだし、アーロンはミカグラ島初めてっぽいのになんで文字読めるんだ?が気になるけどたぶんオフィスナデシコ滞在中に覚えさせられてるってことにしておくけど

ミッション#12のイズミの手紙と日誌のミミズ文字が誰でも読めるのマジでなんでぇ〜〜〜〜〜???????

そこはなんかもう、モクマしか読めないくらいの感じでいってほしかったよ〜〜〜

日本人だってほとんどの人が歴史的な書簡のミミズ文字なんて読めないじゃん〜〜〜〜〜

それはそうと、このミカグラ文字を覚えてしまえば、他の人に知られたくない内容の手紙なんかをこれで書いて送ったりできますね。BMB勢としか通信できませんが。

ばでぃみっしょん ぼんど

これ読めたら同士ってことだもんな。

そしてこのミカグラ文字を使ってエロ小説とかを書いた場合、はたして有害図書になるのか?とかどうでもいいことばかり気になります。
まあミカグラ文字でなくてもいいんですが、架空の人工言語で書かれたそういう文書とかってどうなんだろ?
ミカグラ文字の場合文字が特殊なだけで内容は日本語そのままで意味が通じてしまうからダメそうな気もする。

webフォントまで作って気が済みましたので終わります。
ありがとうございました。

って書いたけどぜんぜん気が済んでなかったので続きがあります。パ行見つかりました。

公式へ
ミカグラ歴史博物館図録の発売待ってます。
私より